【3月15日 AFP】独防衛機器大手ラインメタル(Rheinmetall)は14日、ウクライナに少なくとも四つの工場の建設を計画していると明らかにした。同社は今年の売上高目標を過去最高の100億ユーロ(約1兆6000億円)に設定している。

 ウクライナはロシアの侵攻を受ける中、弾薬不足に苦しみ劣勢となっている。ラインメタルによると、ウクライナ工場では弾薬や軍用車両、対空兵器を製造する。

 アルミン・パッパーガー(Armin Papperge)最高経営責任者(CEO)は2023年の決算報告で、「ウクライナは今や、われわれにとって重要なパートナーだ。同国では毎年(売上高で)20億~30億ユーロ(3200億~4800億円)が見込める」と述べた。

 デュッセルドルフ(Duesseldorf)に本社を置くラインメタルは昨年、過去最高となる72億ユーロ(約1兆1600億円)の売上高を記録。今年は100億ユーロ以上を目指している。同社はドイツ政府がウクライナに供与することで合意した主力戦車「レオパルト(Leopard)2」の部品も製造している。

 決算発表を受けて、ラインメタルの株価はフランクフルト市場で5%上昇した。

 ラインメタルは2月、ウクライナで砲弾を製造することで同国企業と合意したと発表していた。砲弾工場は間もなく着工予定。予定地は公表されていないが、ラインメタルがドイツ国内で建設中の砲弾工場をモデルとするという。(c)AFP