【3月14日 AFP】米国のカリーヌ・ジャンピエール(Karine Jean-Pierre)大統領報道官は13日、英国のキャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales、42)の一日も早い回復を願うと語った。また、加工された家族写真の公開によってキャサリン妃の健康状態をめぐり臆測が飛び交っていることについて、ホワイトハウス(White House)はプライバシーを尊重すると述べた。

 米国でも、大西洋の反対側から華やかな魅力を放つ英王室は昔から人気がある。特にキャサリン妃は結婚前の名前「ケイト・ミドルトン(Kate Middleton)」で呼ばれ広く親しまれている。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の遊説先へ向かう専用機内で同行する記者団の質問を受けたジャンピエール氏は、「私からケイト・ミドルトンについて大統領に話したことはない」と前置きし、「われわれは彼女の早期回復を心から願っている。彼女はプライバシーを守ることを望み、彼女の家族もプライバシーを守ることを望んでいる。われわれもそれを尊重する」と語った。

 米メディアは、加工されたキャサリン皇太子妃と子どもたちの写真に端を発した「ケイトスピラシー」「ケイトゲート」と呼ばれるうわさや陰謀論を熱心に追いかけ、深夜のトーク番組ではウィリアム皇太子(Prince William)との結婚生活をめぐる臆測まで流れている。

 キャサリン妃は1月に腹部の手術を受けて以来、公の場に姿を現しておらず、健康状態について元々臆測が飛び交っていた。

 ケンジントン宮殿(Kensington Palace)は臆測を払拭(ふっしょく)しようと10日に、キャサリン妃が子ども3人と一緒に写っている写真を公開したが、後にキャサリン妃が写真を編集したとして謝罪。同妃の健康状態や近況をめぐる臆測に拍車をかけただけだった。

 AFPをはじめとする通信社各社は、配信していたこの加工画像を取り下げた。(c)AFP