【3月14日 AFP】イスラエル占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)の検問所で13日、パレスチナ人の15歳の少年がイスラエルの治安要員2人を刺したため、射殺された。警察が明らかにした。

 治安部隊によると、少年は午前8時15分ごろ、エルサレム(Jerusalem)南郊の検問所に自転車で現れた。

 警察は「検問所の治安部隊が検査しようとしたところ、テロリスト(少年)がナイフを抜き、現場の治安要員を刺し始めた」「武装した民間の警備員が即座にテロリストに応戦。同時に現場の兵士が応戦し、精密射撃でテロリストを無力化した」と説明した。

 女性兵士1人と武装した民間の警備員1人が「軽度から中等度の」傷を負ったという。

 パレスチナ解放機構(PLO)の公式通信社パレスチナ通信(WAFA)は、少年は出血した状態で「死ぬまで放置された」と報じた。

 前日にも東エルサレムのシュアファト(Shuafat)難民キャンプで、パレスチナ人の12歳の少年がイスラエル国境警察に射殺されたばかり。

 少年は、避難民と国境警察の衝突のさなかに撃たれて死亡した。国境警察は、少年に花火を向けられたと主張している。(c)AFP