【3月13日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は13日、陸海空から発射される「三位一体の核戦力」では、米国よりも自国の方が「はるかに」進んでいると述べた。

 プーチン氏は国営テレビのインタビューで、「わが国の三位一体、核戦力の三位一体は、他のどの(国の)三位一体よりも近代的だ。これほどの三位一体を備えているのは、わが国と米国だけだ。そしてこれにおいては、わが国の方がはるかに進んでいる」と語った。

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は2年前のウクライナ侵攻開始以来、核戦力の強さを繰り返し誇示してきた。これに対し西側諸国は、こうした核に関するロシア側の発言を無責任だと非難している。

 プーチン氏は先月の年次教書演説で、西側諸国がウクライナ紛争をエスカレートさせた場合、核戦争に発展する「現実的な」リスクがあると警告した。

 13日のインタビューでは西側の部隊についても触れ、たとえウクライナに派遣されても戦況は変わらないとの見解を表明。「諸外国の正規軍の派遣について言えば、戦況を変化させることは全くないだろう。それが最も重要なことだ。武器を供給しても何も変わらないのと同じだ」と述べた。

 西側の地上部隊派遣をめぐっては、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が先月、ウクライナ派遣の選択肢を排除すべきではないと述べていた。ただし米国など複数のウクライナ同盟国は、マクロン氏の主張と距離を置いている。

 ロシアが保有する核弾頭は推定5000発以上で世界最多とされる。(c)AFP