【3月14日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区応急管理庁は12日、黄河の解氷が間近に迫る中、川の流れを氷がせき止める「アイスジャム」による洪水を防止するため、同自治区バヤンノール市の区間で初めて専用ホバークラフトを使用し、重点危険区域での氷上パトロールや応急救援、定点観測、破氷演習の任務を実施したことを明らかにした。

 黄河の低緯度から高緯度へと流れる一部区間では毎年、結氷と解氷に時間差があることからアイスジャムによる洪水が起こりやすくなっている。333・5キロにわたる黄河の同市区間では過去に何度もアイスジャムによる洪水災害が発生しており、黄河流域の重点防災区間となっている。

 今回、同区間で初めて使用されたホバークラフトは応急救援の専門設備で、高速性、柔軟性、安定性といった特徴を持つ。水面やぬかるみなど複雑な環境の中で高速移動が可能で、迅速な対応と救援を実現できる。(c)Xinhua News/AFPBB News