【3月12日 AFP】東京五輪のアーチェリー女子で三つの金メダルを獲得した安山(アン・サン、An San)が韓国代表入りを逃し、今夏のパリ五輪に出場できなくなった。

 安は2021年の東京大会で混合団体、女子団体、個人の3種目で金メダルを獲得。五輪一大会で、女子選手が五輪アーチェリー3冠を達成したのは1904年以来の出来事だった。

 昨年の第19回アジア競技大会(19th Asian GamesAsiad)では個人の銀メダル、女子団体の金メダルを獲得した23歳の安だが、11日に行われた国内選考会では女子選手24人中16位以内に入れず、パリ大会の韓国代表争いから脱落した。

 韓国は世界のアーチェリー界、特に女子種目で主導権を握っており、1988年の採用以降は五輪の女子団体で9連覇を飾っている。毎年新たな才能が台頭してくることもあり、ポジション争いはし烈を極めている。

 地元メディアは「国内大会で優勝することが、国際大会で勝つことより必ずしも簡単ではないことを認識させられる」と報じている。(c)AFP