【3月12日 AFP】ハイチのアリエル・アンリ(Ariel Henry)首相が辞任を表明し、暫定的な統治体制への権限移譲に同意した。同氏の退任を求めるギャングの暴力行為でハイチの治安が悪化している問題をめぐり、緊急会合を開いていたカリブ共同体(CARICOM、カリコム)の議長国ガイアナの大統領と米政府高官が11日、明らかにした。

 現在カリコムの議長国を務めるガイアナのイルファーン・アリ(Irfaan Ali)大統領は、「われわれは、平和的な権限移譲の道を開く暫定的な統治機構を設置することになった」とし、「そのため、われわれはアリエル・アンリ首相の辞任を認める」と会見で表明した。

 米政府高官も、同会合に出席するためジャマイカに滞在していたアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官との電話会談でアンリ氏が辞任を表明したとしている。

 アンリ氏は、2021年に当時の大統領が暗殺される直前、選挙を経ずに首相に任命された。現在、同国では大統領職は空席で議会は解散しており、2016年以降、選挙も実施されていない。

 国内の大半を支配下に置いているギャングは先週、暴力行為をエスカレートさせ、首都ポルトープランスの空港や大統領府などを襲撃してアンリ氏の退任を要求していた。

 貧困国のハイチがさらに混迷を極める中、米国を含め各国は、政権移譲を行うようアンリ氏への圧力を強めていた。

 アンリ氏は、現在滞在中の米領プエルトリコで足止めされている。米政府高官は、滞在を続けても構わないと述べた。(c)AFP