【3月11日 AFP】自転車ロードレース、パリ~ニース(Paris-Nice 2024)は10日、最終第8ステージ(ニース〜ニース、109キロメートル)が行われ、チーム・ビスマ・リースアバイク(Team Visma | Lease a Bike)のマッテオ・ヨルゲンソン(Matteo Jorgenson、米国)が逆転優勝を飾った。

 UTE(UAE TEAM EMIRATES)のブランドン・マクナルティ(Brandon McNulty、米国)に次ぐ総合2位で最終日を迎えたヨルゲンソンは、マクナルティが失速する一方、冷たい雨の中でスダール・クイックステップ(Soudal Quick-Step)のレムコ・エベネプール(Remco Evenepoel、ベルギー)とともに抜け出すと、ステージ優勝はエベネプールに譲ったがすぐ後ろでフィニッシュし、30秒差で総合タイトルを手に入れた。

 ヨルゲンソンは「昨晩はほとんど眠れなかった。すごく緊張して、人生で初めてプレッシャーを感じた」と明かし、「こんなふうにうまくいき、レムコのようなチャンピオンとも一緒に走れて、本当に特別な瞬間になった」と喜んだ。

 24歳のヨルゲンソンは今季から、ツール・ド・フランス(Tour de France)王者のヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard、デンマーク)やワンデーレース最強の呼び声高いワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)を擁し、昨季グランツール(三大ツール)全制覇を果たした強豪ビスマに加入した。

 今回のパリ~ニースが加入後初の主要レースだったヨルゲンソンは、「地に足をつけていかないと。自分はヨナス・ヴィンゲゴーじゃない」と話した。

 マクナルティは1分47秒差の総合3位でフィニッシュ。ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)移籍後の初レースに臨んだプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)は、5分53秒差の総合10位と忘れてしまいたいレースになった。

 大けがから復帰したイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)は、総合7位に入って復活の兆しを見せた。(c)AFP