【3月10日 AFP】イタリア北部ガルダ湖(Lake Garda)のほとりにある邸宅「ビットリアーレ・デリ・イタリアーニ(Vittoriale degli Italiani)」で先週、同国の美術作家、ウンベルト・マストロヤンニ(Umberto Mastroianni)の金工芸品49点、額にして120万ユーロ(約1億9000億円)相当)が盗まれた。関係者が9日、明らかにした。

 被害に遭った作品は、昨年12月に始まった企画展「Like a warm and fluid gold. The golds of Umberto Mastroianni」で展示されていた。企画展は8日まで開催される予定だった。

 指輪、ブレスレット、ペンダント、彫刻など50点のうち49点が6日に持ち去られた。1点のみが敷地内から見つかっている。

 マストロヤンニは、近代イタリアの彫刻家として最も重要な一人と考えられている。専門家は、被害に遭ったのはマストロヤンニの金作品のほぼ全てだと指摘。もし見つからなければ「計り知れない損失」になると語った。

 ビットリアーレ・デリ・イタリアーニの代表者は、現在捜査が行われており、事件の詳細については明かせないとした。また、警報システムが完備されている中での犯行だったため「高度な専門家集団」に狙われたことが伺えるとも話した。(c)AFP