【3月10日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)でアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ(Helmut Marko)氏が9日、情報漏えいの疑いが持たれて去就が取り沙汰されていることについて、自身の首はもう危うくないと話した。

 マルコ氏については、クリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表の不適切行為疑惑に関する内部調査の情報などをメディアにリークした疑いが持たれていた。ホーナー氏は弁護士が主導した内部調査の結果、すべての疑惑で潔白と判断されている。

 マルコ氏はこの日行われた24F1第2戦サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2024)決勝の前に、親会社であるオーストリアのエナジードリンク企業レッドブルのオリバー・ミンツラフ(Oliver Mintzlaff)最高経営責任者(CEO)と話し合いを行った。

 レース前のパドックで、ミンツラフ氏の横で取材に応じたマルコ氏は、「われわれ(マルコ氏とホーナー代表)は19年一緒に働いているが、解決すべきことがある」と話し、「非常に有意義な話し合いができたし、すべてがクリアになったと思っている」とコメント。「うわさが広がっているのを受けて話し合ったが、うわさは法的根拠のないものだ」と続けた。

 ドライバーのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)もマルコ氏留任を歓迎し、レース前に満足感を示した。自身を全面的に擁護していたフェルスタッペンについて、マルコ氏は「彼の忠誠心は非常にありがたかった。感動したし、感謝しているとしか言えない」と話した。(c)AFP