【3月8日 AFP】女子テニス、元世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は7日、ドーピング違反による出場停止処分が終了したことを受け、米フロリダ州で今月開催されるマイアミ・オープン(Miami Open 2024)で復帰すると発表した。

 ハレプは5日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定で4年間の資格停止処分が9か月に軽減され、即座のツアー復帰が可能となっていた。

 マイアミ・オープンにはワイルドカード(主催者推薦)で本戦から出場することになり、「2週間後のマイアミ・オープンでWTAツアーに復帰することをお知らせできて感激している。この機会を与えてくれた大会に感謝する。コートに戻って競技することが待ちきれない。すぐに会いましょう!」とインスタグラムに投稿した。

 四大大会(グランドスラム)通算2勝を誇るハレプは、2022年に行われた全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)の薬物検査で禁止薬物ロキサデュスタット(Roxadustat)に陽性反応を示すなどし、昨年9月に不正監視団体ITIAから4年間の出場停止処分を科されていた。

 しかし、検査で陽性になったのは使用したサプリメントに禁止物質が混入していたことが原因などと主張し、2月にCASの審理に臨んでいた。CASは、サプリメントに禁止物質が混入した可能性の方が高いことをハレプが立証したとし、違反は「故意でない」と結論付けたと説明した。(c)AFP