【3月7日 AFP】ウクライナ南部の港湾都市オデーサ(Odesa)で6日、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、視察していたウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領とギリシャのキリアコス・ミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相の車列の近くに着弾した。ミツォタキス氏は「強烈な経験」をしたと語った。

 両首脳は会談のために同地を訪れ、ゼレンスキー氏がウクライナにとって黒海経由の輸出に不可欠なオデーサ港を案内していた。

 ミツォタキス氏は現地で通訳を介し、「空襲警報が聞こえた」「私たちが車に乗り込んだ直後、大きな爆発音が聞こえた」と語った。「シェルターに避難する時間もなかった。とても強烈な経験だった」

 ウクライナ海軍はこの攻撃について、港湾インフラに対するもので5人が死亡、不特定多数の負傷者が出たとAFPに語った。

 米ホワイトハウス(White House)の報道官は「(ミサイルは両首脳の)車列の近くに着弾したようだ」と述べた。

 イタリアのジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)首相は「会談中のオデーサに対する攻撃を全面的に非難する」と述べた。

 一方、ロシア国防省はこの攻撃について、「オデーサの商業港地域の格納庫」を標的としたもので、そこでは「ウクライナ軍の戦闘用無人水上艇が準備されていた」と説明した。

 映像はウクライナ大統領府が撮影・提供。(c)AFP/Daria ANDRIIEVSKA with Oleksandr GIMANOV in Odesa