【3月6日 AFP】インドでスペイン人観光客の女性が集団レイプされた事件で、現地メディアは5日、新たに5人の男が逮捕され、逮捕者は計8人になったと伝えた。

 事件は1日夜、東部ジャルカンド(Jharkhand)州ドゥムカ(Dumka)地区で発生。女性は夫とバイク旅行中で、野営していた。

 PTI通信は、座った警察官らの前で、手錠をかけられ、ロープで一列につながれた5人の動画を報じた。

 PTIによると、地元警察幹部は「先に逮捕されていた3人が新たな供述で5人の名前を挙げたのを受け、これまでに計8人を逮捕した」と語った。さらに、明確な証拠をそろえているとした上で、有罪になれば、「厳罰」を受けることになると述べた。

 民放NDTVによれば、当局は「被害者補償制度」に基づき、1万2000ドル(約180万円)の小切手を夫婦に手渡した。

 被害女性はソーシャルメディアで名乗り出ており、新たに5人が逮捕されたのを受け、声明を投稿。「犯人を全員が捕まった。計8人だった」とし、「有能な」警察に謝意を示した。

 国家犯罪記録局(NCRB)のデータによると、インドでは2022年、1日平均約90件のレイプの発生が認知された。だが、被害者は汚名を着せられることが多く、警察への信頼感も欠如しているため、実際の発生件数はこれを大幅に上回るとみられる。(c)AFP