【3月4日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)による動画配信大手ネットフリックス主催のエキシビジョンマッチが3日、米ラスベガス(Las Vegas)のマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノ(Mandalay Bay Resort & Casino)で行われ、アルカラスが3-6、6-4、14-12で勝利を収めた。

 四大大会(グランドスラム)通算22勝のナダルは、股関節を痛めた昨年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)から1月のブリスベン国際(Brisbane International 2024)で約1年ぶりに復帰したが、同大会で筋肉系のけがをし、グランドスラム今季初戦の全豪オープンを欠場。予定していた2月のカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2024)での復帰も、「まだ試合に出る準備ができていない」として取りやめていた。

 現在は米インディアンウェルズ(Indian Wells)で開催される次週のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)での復帰を見据えている中で、この日のエキシビションは体の状態を確認する絶好の機会だった。

 試合はナダルが第1セットを奪うと、マッチタイブレークでは相手のマッチポイントを5本しのいだが、最後はアルカラスが熱戦に終止符を打った。

 それでも、ナダルはBNPパリバ・オープンを前に前向きなプレーを見せ、試合後のインタビューでも「予想よりはるかに良い」感触だったと振り返った。3度の優勝を誇る同大会では7日に初戦を迎える。

 一方、世界ランキング2位のアルカラスは、BNPパリバ・オープンで2014〜16年に3連覇したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)以来の大会連覇に挑むが、約2週間前のリオ・オープン(Rio Open 2024)1回戦で右足首を捻挫して試合を途中棄権し、自身もけがの不安を抱えている。

 今季は全豪オープンではアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に敗れベスト8敗退、続くアルゼンチン・オープン(Argentina Open 2024)ではニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry、チリ)に敗れベスト4敗退となっており、ツアー優勝からは昨年7月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)を最後に遠ざかるなど、壁にぶつかっている。(c)AFP