【3月3日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2024)は2日、男子シングルス決勝が行われ、大会第5シードのウゴ・アンベール(Ugo Humbert、フランス)が6-4、6-3で第7シードのアレクサンダー・バブリク(Alexander Bublik、カザフスタン)を下し、今季2勝目を挙げた。

 25歳のアンベールはこれでツアー決勝で6戦無敗となり、エルネスツ・ガルビス(Ernests Gulbis、ラトビア)とマーティン・クリザン(Martin Klizan、スロバキア)が持つオープン化以降の記録に並んだ。今季は先月のオープン13(Open 13 Provence 2024)も制しており、ヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)に続き2人目の複数回優勝者となった。4日に更新される世界ランキングでは14位に上昇し、自身初のトップ15入りを果たす。

 今大会は厳しい勝ち上がりとなり、まずは1回戦で同胞のガエル・モンフィス(Gael Monfils)に1セットダウンから逆転勝ちを収めると、2回戦では元世界1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に勝利。その後3本のマッチポイントをしのいで第3シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)を破ると、準決勝では第1シードの前年覇者ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)をストレートで撃破していた。

 試合後の表彰式では、「1週間を通して素晴らしいレベルでプレーできたが、きょうは簡単ではなかった」と振り返り、「決勝ではいい数字を残せているが、それは周りに最高のチームがいてくれるおかげだ」と感謝した。

 一方、敗れたバブリクも、今大会での活躍で自己最高の世界ランク19位に浮上する。バブリクは、準決勝の終盤に対戦相手のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)がまさかの失格となったことを受け、決勝に駒を進めていた。(c)AFP