【3月1日 AFP】バングラデシュの首都ダッカで2月29日夜、高級住宅街にある7階建てのビルで火災が発生し、少なくとも45人が死亡、数十人が負傷した。当局が明らかにした。

 サマンタ・ラル・セン(Samanta Lal Sen)保健相はAFPに、少なくとも40人が熱傷専門病院で治療を受けており、全員が今も「危険」な状態にあると話した。

 消防署によると29日午後9時50分、ベイリー・ロード(Bailey Road)にあるビルに入居する人気ビリヤニ(炊き込みご飯)店から出火。火は上階に瞬く間に広がり、多数が建物に閉じ込められたという。

 火は2時間後に鎮火し、75人が救助された。

 消防署は、ビリヤニ店でガスボンベが爆発したことが出火原因の可能性があるとしている。

 政府は今回の火災の原因究明を指示した。

 このビルには多数のレストランに加え、衣料品や携帯電話販売店も入っていた。

 別のレストランの店長は、階段から煙が上がってきたため、多くの人が上階に逃げたとし、「水道管を伝って地上に降りた。上階から飛び降りてけがをした人もいる」と話した。(c)AFP