【3月1日 AFP】米国のロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官は2月29日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で昨年10月以降に殺害された女性と子どもは「2万5000人以上だ」と述べた。国防総省はその後、イスラム組織ハマス(Hamas)が実効支配するガザの保健当局が発表した総死者数に言及したものだと釈明した。

 オースティン氏は下院軍事委員会(Armed Services)の公聴会で、ガザで殺害された女性と子どもの数について問われ、「2万5000人以上だ」と回答した。

 国防総省のサブリナ・シン(Sabrina Singh)副報道官は、オースティン氏の発言は、「ガザでパレスチナ人計2万5000人以上が殺害されたという、ハマスが運営する保健当局の推計だ」「われわれはガザの死者数を独自に検証することはできない」と釈明した。

 ガザ保健当局が、昨年10月7日にイスラエルとハマスの軍事衝突が始まってからのガザの死者が2万5000人を超えたと発表したのは1か月以上前の1月21日だった。同当局は2月28日、死者数は3万人を超えたと発表している。(c)AFP