【2月29日 AFP】ベトナム南部ホーチンミン(Ho Chi Minh)市や「ライスボウル」と呼ばれる米の一大産地である湿地帯メコンデルタ(Mekong Delta)は2月、例年より長期の熱波に見舞われた。気象当局が28日、発表した。

 メコンデルタの一部では深刻な干ばつも起きており、運河の水位が下がったため作物の運搬に影響が出ている。米自体は豊作だという。

 気象当局はAFPに、熱波は今月9日に始まり、2月の南部としては異例の気温が38度に達することもあったと述べた。南部では例年4月か5月が最も暑く、39度前後になる。

 国営ニュースサイトVNExpressは、カマウ(Ca Mau)省チャンバントイ(Tran Van Thoi)地区では80本以上の運河が干上がっていると伝えた。

 地元当局によると、現地では米の栽培は雨に頼っているが、今年は降雨量が少なく、運河から水をポンプでくみ上げざるを得なかったという。(c)AFP