【2月29日 AFP】韓国の医師会、大韓医師協会(Korean Medical Association)は28日、政府による医学部入学定員の大幅増員する方針に抗議して辞職した研修医約1万人に対する処分を「脅し」だと非難した。

 韓国政府は医師不足と高齢化社会に対応するため、医学部入学定員を大幅に増やす計画。世論調査によると、この改革は幅広い支持を集めている。

 だが、この計画を受け、全国99か所の総合病院で、研修医の80.8%に当たる9937人が抗議の意思を示して辞職し、職場を去った。

 政府は29日を職場復帰の期限とし、拒否した研修医に対しては訴追や医業停止などの法的措置を取ると警告している。

 これに対し大韓医師協会の広報担当者は会見を開き、政府が「対話ではなく」脅しで問題を解決しようとしていると批判。「政府の過剰な非難と脅迫戦術を目の当たりにし、落胆している」「3月1日以降に政府が処罰を厳格化すれば、今後、研修医や専門医を育成できなくなる」と述べた。(c)AFP