【2月29日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)に加入した山本由伸(Yoshinobu Yamamoto)が28日、昨季のワールドシリーズを制したテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)戦でオープン戦初登板し、2回を投げて3奪三振、無失点の快投を見せた。

 まずは初回、先頭のマーカス・セミエン(Marcus Semien)から96マイル(約154.5キロ)の直球で三振を奪うと、続くエバン・カーター(Evan Carter)には単打を許したが、ワイアット・ラングフォード(Wyatt Langford)を併殺に仕留めた。2回はネイト・ロウ(Nate Lowe)から三振を取ると、ジョナ・ハイム(Jonah Heim)をフライアウトに打ち取り、最後はレオディ・タベラス(Leody Taveras)から91マイル(約146.5キロ)のスプリットで再び三振を奪った。

 結局この日は19球を投げ、うち16球がストライクで、許した安打は1本。持ち前の多彩な投球を披露し、降板時にはアリゾナの球場に駆けつけたドジャースファンからスタンディングオベーションが起こった。

 ドジャースのデーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督は、山本の投球について「非常に効率的だった。彼が感情をコントロールしていたことに驚きはない。もちろん本人も興奮していただろうが、そう見えないだけだ。彼はプロに徹し、攻撃的で、直球にスプリット、スライダー、カーブも使う機会を得られた。非常に良い投球だった」とたたえた。

 同じく今季からドジャースに加入し、デビュー戦となった前日のオープン戦で本塁打を放った大谷翔平(Shohei Ohtani)は欠場したが、ベンチから山本の投球を見守った。

 試合はレンジャーズが6-4で勝利した。(c)AFP