【2月28日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は27日、今年のパシフィック・ネーションズカップ(World Rugby Pacific Nations Cup 2024)の大会概要を発表し、カナダと米国が再び参戦することが決定。今年の大会は9月に日本で決勝シリーズが行われる。

 WRは発表文で、「年に一度開催される大会として、男子シックスネーションズ(Six Nations Rugby)や南半球4か国対抗戦のザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship)と肩を並べる大会となる」と述べている。刷新された大会の決勝シリーズは、隔年で日本と米国で開催される。

 プールステージはフィジー、サモア、トンガのグループと、日本、米国、カナダのグループで構成され、それぞれがホームとアウェーで1試合ずつを行う総当たりとなり、その後、9月に決勝シリーズの行われる日本に全6チームが集結する。

 まず各プールの最下位同士による5位決定戦と準決勝が行われ、翌週に準決勝の敗者同士が3位決定戦、勝者同士が決勝を戦う。日本では第1週の試合が東京、第2週の試合が大阪で開催される。

 日本代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は「パシフィック・ネーションズカップは日本にとって非常に大切な大会です。定期的に強豪国とトーナメントを戦うことはラグビーW杯に向けた訓練となり、ラグビーチャンピオンシップやシックスネーションズと並ぶ、太平洋諸国にふさわしい大会となります。そして今回日本で決勝シリーズが開催されることは、選手たちにとっては結果を伴う試合経験を積む場となり、また日本がラグビー大国である理由を世界に示す素晴らしいことであります」と述べ、大会を心待ちにしていると語った。

 大会は2006年の創設後さまざまな構成で行われており、全大会に出場しているのはフィジーとトンガのみとなっている。米国とカナダは直近では2019年大会に出場するなど計4度参戦しており、過去にはオーストラリアA代表やジュニア・オールブラックス(ニュージーランド代表)、マオリ・オールブラックス(Maori All Blacks)などが参加したこともある。(c)AFP