【2月28日 AFP】トルコの民放ハベルテュルクのまとめによると、同国で27日、配偶者または元配偶者によって女性が殺害される事件が7件起きた。

 ハベルテュルクは「イズミル(Izmir)、ブルサ(Bursa) 、サカリヤ(Sakarya)、エルズルム(Erzurum)、デニズリ(Denizli)、イスタンブールで計7人の女性が惨殺された」「容疑者は、現配偶者か元配偶者だった」と伝え、ウェブサイトに被害者の写真と名前を掲載した。

 被害者は32~49歳で、射殺または刺殺された。

 容疑者のうち、少なくとも3人が自殺し、2人が逮捕された、1人は拘束時に負傷し、それが元で死亡した。

 残る1人は、脱獄して妻を殺害。現在も逃走している。

 トルコの女性権利団体「We Will Stop Femicide」によると、2023年には同様の事件が315件発生。うち65%は自宅で殺害された。

 さらに、当局が「自殺」とした「不審死」も248件あった。女性の権利団体は、トルコでは人を窓から放り出す事件が増加しており、これらは第三者によるものだと主張している。

 トルコは2021年、女性に対する暴力の防止と撲滅を目的とした「イスタンブール条約」から脱退した。同条約は、女性に対する暴力の捜査・処罰を各国当局に求めている。(c)AFP