【2月28日 AFP】メキシコ西部ミチョアカン(Michoacan)州マラバティオ(Maravatio)市で26日、市長選の候補に名乗りを上げていた2人が相次いで銃撃され死亡する事件があった。

 州検察当局が27日に明らかにしたところによると、診療所勤務のミゲル・アンヘル・レイエス・サバラ氏は、勤務先の外で自身の車に乗っているところを射殺された。同氏はアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)大統領率いる左派与党・国家再生運動の候補として出馬の予定だった。

 容疑者は2人組で、至近距離から発砲した後、車で逃走したという。

 その数時間後、野党・国民行動党の候補として出馬を予定していたアルマンド・ペレス・ルナ氏も、車中で死亡しているのが見つかった。遺体には銃で撃たれた痕があった。

 調査会社ラボラトリオ・エレクトラル(Laboratorio Electoral)によれば、メキシコでは昨年6月以来、選挙絡みで累計30人以上が殺害されている。ミチョアカン州では暴力事件が多発しており、最も危険な州の一つとされる。(c)AFP