【2月27日 東方新報】継持続的な技術革新により、中国のスマートフォン販売が低迷する中、折りたたみ式スマートフォンの出荷量は連続して成長を遂げている。

 世界的な市場調査会社IDCが2月に発表した報告書によると、中国における折りたたみ式スマホの出荷台数は約700万台に達し、前年比114.5パーセント増となった。

 2月22日、華為技術(ファーウェイ、Huawei)は最新の縦型折りたたみ式スマホ「Pocket 2」を発表した。市場調査会社によると、ファーウェイは出荷台数で折りたたみ式スマホ分野をリードしている。

 オッポ(OPPO)、Vivo、栄耀(HONOR)を含む他の中国のスマートフォンメーカーもすべて折りたたみ式スマートフォン市場に参入している。これらのメーカーは2023年に約12モデルの折りたたみ式スマートフォンを発売し、業界における爆発的な局面を迎えた。

 市場コンサルタント会社「艾媒諮詢(iiMedia Research)」が発表した「2024中国折りたたみ式スマートフォン消費者インサイトレポート」によると、折りたたみ式スマホの購入は徐々に拡大しており、ハイエンドユーザーと女性ユーザーの成長傾向が顕著である。

 2023年には、女性ユーザーの割合が前年比9パーセント増加し、新しいトレンドに熱心な18歳から29歳の年齢層と、安定した収入を持つ40歳以上の年齢層がそれぞれ30.6パーセント、43.1パーセントを占めた。

 折りたたみ式スマホ技術は急速に進化しており、2021年にはマニア向けのニッチなガジェットから、徐々にマスユーザーの選択肢になりつつあると、賽迪顧問(CCID Consulting)の未来産業研究センターの人工知能研究所の鍾新龍(Zhong Xinlong)所長は述べた。

 今後について艾媒諮詢は、折りたたみ式スマホ市場は2024年から2025年にかけて高速成長を維持すると予測している。

 IDCの郭天翔(Guo Tianxiang)シニアアナリストは、折りたたみ式スマホは2024年もメーカーにとって重要な焦点であり続けると指摘した。

 また郭氏は、より多くのメーカーが関与し、より多くの製品が発売されることで、市場の急速な発展が続くだろう、と述べた。(c)東方新報/AFPBB New