【2月26日 AFP】サッカーフランス・リーグ2のボルドー(FC Girondins de Bordeaux)に所属するホンジュラス代表FWアルベルト・エリス(Alberth Elis)が、24日に行われたリーグ戦で頭に重傷を負い、人工的な昏睡(こんすい)状態に置かれている。ボルドーは、エリスのバイタルサインに関するコメントは「不可能」と話している。

 エリスはギャンガン(En Avant de Guingamp)戦の開始わずか40秒で、クロスに合わせようとした際に相手DFのドナシアン・ゴミス(Donatien Gomis)と頭同士が衝突して意識を失った。ゴミスはすぐに回復したが、エリスはピッチで治療を受けた後に病院へ搬送され、その日のうちに手術を受けた。

 ボルドーは「アルベルト・エリスは頭部に外傷を負い、人工的な昏睡に置かれている」と発表し、「現時点で、アルベルトのバイタルサインと機能予後についてコメントするのはまだ不可能だ」と述べた。また、「難しい状況」にあるチームメートとクラブスタッフのために、心理学チームを立ち上げたことも明かしている。

 エリスの負傷を受けて、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)ら多くの選手とフランスのクラブが、SNSを使ってサポートのメッセージを寄せている。同じホンジュラス出身のルイス・パルマ(Luis Palma)は、所属するスコットランド・プレミアリーグのセルティック(Celtic)の試合でゴールを決めた後、ユニホームを脱いで「頑張れエリス」と書かれたシャツを見せた。

 エリスは米メジャーリーグサッカー(MLS)のヒューストン・ダイナモFC(Houston Dynamo FC)で評価を高めると、2020年にポルトガルのボアビスタ(Boavista)へ移籍して欧州での挑戦を始め、翌年ボルドーに加入した。ホンジュラス代表では2014年のデビュー以来、64試合に出場して13ゴールを決めている。(c)AFP