【2月24日 AFP】ローマ・カトリック教会は、勃起不全(ED)の治療薬バイアグラ(Viagra)などの密売容疑で当局に拘束されたスペイン人神父を停職処分とした。スペイン・プラセンシア(Plasencia)教区が22日、明らかにした。

 停職となったのは、スペイン西部エストレマドゥラ(Extremadura)州にある人口約3万5000人の町ドンベニート(Don Benito)の神父。

 神父は19日に拘束されたが、その後保釈された。教区は事実関係の解明を待っているが、教区司祭を務める同神父に「停職処分を下すのが現時点では適切」だと判断したという。

 国内メディアによれば、神父は同じく拘束された男と共に、バイアグラや催淫効果があるとされる薬剤、麻薬の密売に関与していた。共犯とされる男は神父の交際相手だと報じられている。

 2人は数か月にわたって警察にマークされていた。国内ニュースサイト「エルエスパニョル」によれば、神父が借りた家を商品の保管場所として使用していたとされる。事件を受け、教区の信徒の間では「まさか」という驚きが広がっているという。(c)AFP