【2月24日 AFP】インド外務省は23日、複数の自国民がウクライナ侵攻でロシア軍の「支援任務」を行っていることを認め、除隊に向けてロシア側と協議していると明らかにした。

 英字紙ザ・ヒンドゥーは21日、ロシアとウクライナの戦闘の最前線沿いの町々でインド人18人前後が身動きが取れなくなっていると報じた。うち少なくとも3人は、ロシア側に立って戦うのを「強要」されたという。

 インド外務省は、戦闘任務に就いたかどうかは認めなかったが「何人かがロシア軍の支援任務に就いたことは把握している」と説明。

「彼らの早期除隊に向けて、在ロシアインド大使館はロシアの関係当局と協議を重ねている」とした上で、国民に対し、ウクライナ紛争に参加しないよう呼び掛けた。

 ザ・ヒンドゥーによれば、問題となっているインド人はアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ(Dubai)を拠点とする人材あっせん業者に高賃金とロシアのパスポート(旅券)を提供するとだまされ、モスクワ到着後、ロシア軍によって武器・弾薬を取り扱う訓練を受け、1月に前線に送られていた。

 同紙は、複数のインド国民がウクライナ側に志願兵として加わった例は報じられているが、ロシア側への参加が疑われる例は知り得る限り今回が初めてだとしている。(c)AFP