【2月24日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は23日、国際オリンピック委員会(IOC)から科された資格停止処分に関するロシア五輪委員会(ROC)の不服申し立てを退けた。これに対してロシア側は、今夏のパリ五輪から同国を追放するのは「差別」だと激しく反発している。

 ROCは昨年10月、ウクライナのドネツク(Donetsk)、ヘルソン(Kherson)、ルガンスク(Lugansk)、ザポリージャ(Zaporizhzhia)のスポーツ組織を一方的に編入した。これを受けてIOCは同12日、この4地域を管轄するウクライナの国内オリンピック委員会(NOC)の領域保全を侵害したと判断し、ROCに資格停止処分を科していた。

 IOCは、ROCがウクライナのNOC傘下にある組織の編入を決めたのは「五輪憲章」に違反するとし、CASが下した今回の裁定を「喜んでいる」と歓迎した。(c)AFP