【2月23日 AFP】ニュージーランド北部ケリケリ(Kerikeri)に23日、同国初となるキウイ専門の動物病院が開設された。

 病院は地元自然保護団体「キウイコースト(Kiwi Coast)」が設置。自然保護局はAFPに、こうしたキウイ病院は同国初だと話した。

 最大都市オークランド(Auckland)から車で北に3時間の場所にあるケリケリは、約1万羽のブラウンキウイが生息するノースランド(Northland)地域の中心に位置する。

 ニュージランドに生息する野生のキウイは約2万6000羽。2008年から約1000羽増え、国の「危惧種」指定は解除された。

 キウイコーストのナイレ・サリバン氏は、個体数が増えるにつれ、病気や負傷したキウイのための専門病院が必要になったと語った。

「車にひかれるキウイもいる。個体数が増えるにつれ、助けを必要とするものも出てくる」とAFPに話した。

 同病院では、23日の正式オープン前にも急患が運ばれてきた。フェンスをすり抜け、スイミングプールのフィルターボックスに落ちてしまった幼い個体だ。

 瀕死の状態で見つかったこのキウイは「スプラッシュ」と名付けられた。数日治療を受けた後、自然に返された。

 病院はボランティアで運営され、医療設備と「病気が広がらないように」個別に収容できるケージが用意されている。(c)AFP/Ryland JAMES