【2月23日 AFP】先週ロシア北極圏の刑務所で死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の母、リュドミラ・ナワルナヤ(Lyudmila Navalnaya)さんは22日、ロシア当局から同氏の遺体を「秘密裏に」埋葬することに同意するよう圧力をかけられていると明らかにした。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を最も声高に批判してきたナワリヌイ氏の母、リュドミラさんは遺体との対面を数日間拒まれた後、21日にようやくナワリヌイ氏が収容されていた刑務所に最も近いヤマロ・ネネツ(Yamalo-Nenetsky)自治管区の主要都市サレハルド(Salekhard)の安置所で遺体を見せられたと語った。

 ナワリヌイ陣営がSNSに公開した動画で、リュドミラさんは「昨日の夕方、密かに遺体安置所へ連れて行かれ、そこでアレクセイを見せられた」と語った。だが、捜査当局はナワリヌイ氏を「別れを告げる機会も設けず秘密裏に」埋葬したがっているという。

 リュドミラさんは「彼らは私を脅迫し、アレクセイを埋葬する場所、時、方法について条件を付けてきた。これは違法だ」と非難した。(c)AFP