【2月23日 AFP】ロンドン・マラソン(London Marathon)の主催者は22日、車いすの部の賞金について、4月21日に開催される今年のレースでは健常者の部と同額にすると発表した。

 マラソン大会で健常者の部と車いすの部の賞金が同額になるのは世界初。

 エリートレース各部門の賞金は、優勝が5万5000ドル(約827万円)、準優勝が3万ドル(約451万円)、3位が2万2500ドル(約338万円)となる。

 大会のディレクターを務めるヒュー・ブラッシャー(Hugh Brasher)氏は、「画期的な動き」だとし、「世界で最も多様性のある公平なマラソン大会にするという目標を達成するための重要な一歩だ」と述べた。

 男子の車いす部門で通算8度の優勝を誇るデビッド・ウィアー(David Weir、英国)は、「これは障害者スポーツにとって大きな指標になる。他のレースやスポーツ団体が注目することを願っている」とコメントした。

 車いす部門の前回女王マディソン・デロザリオ(Madison de Rozario、オーストラリア)も、「スポーツは社会を映す鏡だとよく言われるけれど、より大きな変化の出発点にもなり得る」と今回の決定を歓迎した。(c)AFP