【2月22日 AFP】イスラム組織ハマス(Hamas)との戦闘が続く中、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は「完全勝利」まで戦争をやめないと表明しているが、国民の大半はその可能性はないと考えていることが、21日公表の世論調査で明らかになった。

 調査はシンクタンク「イスラエル民主主義研究所(Israel Democracy Institute)」が市民612人を対象に実施。イスラエルが完全勝利を収める可能性が「非常に高い」「かなり高い」と答えた人が38.3%にとどまる一方、「かなり低い」「非常に低い」との回答は55.3%に上った。

 また、政府が「非武装化されたパレスチナ独立国家の樹立を原則的に」認めるのを支持するかとの問いについては、「ある程度」もしくは「強く反対する」との回答が55.4%と、「ある程度」もしくは「強く支持する」の37.4%を上回った。

 ネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)からハマスを掃討して軍事的脅威をなくすとともに、昨年10月7日に拉致された人質全員が解放されるまでガザへの攻撃を続けると繰り返し発言している。(c)AFP