【2月22日 AFP】米司法省などは21日、ミャンマーから核物質を密売するのと引き換えにミサイルなど兵器の購入を計画したとして、犯罪組織のリーダーとされる日本人のエビサワ・タケシ被告とタイ人の共謀者を新たに起訴したと発表した。

 両被告は2022年4月に麻薬と武器の闇取引を行おうとした罪で訴追・勾留されていた。エビサワ被告は「ヤクザの組長」とされている。

 司法省のマシュー・オルセン(Matthew Olsen)国家安全保障局長は、「両被告は兵器として使用可能な核物質と致死性の高い薬物をミャンマーから売却し、それと引き換えに武装勢力のために兵器を購入するため共謀した」と説明。「試みが成功していたらどのような結果につながっていたか想像すると背筋が凍るほどだ」としている。

 エビサワ被告はミャンマーからウラン含有物質や兵器級プルトニウム、薬物の持ち出しを計画。その売却代金で、同国内の武装勢力の代理で地対空ミサイルなどの兵器を購入しようとしていた。

 エビサワ被告には、ミサイル購入を計画した罪で最低25年の禁錮刑が科される。核物質の密売をめぐっても、20年以下の禁錮刑が加わる見込み。(c)AFP