国境なき医師団職員の家族2人死亡 ガザ
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【2月22日 AFP】医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」は21日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)への攻撃で職員の家族2人が死亡したとして、「最も強い言葉」で非難した。
MSFによると、ガザのマワシ(Al-Mawasi)地区にある、職員とその家族が避難所として使っていた建物をイスラエル軍戦車が砲撃した。
MSFは「攻撃でわれわれの同僚の義理の娘と妻が死亡し、6人が負傷した。うち5人は女性と子どもだった」と明らかにした。
建物にはMSFのロゴが明示されており、攻撃時には64人が中にいた。
MSFは、イスラエル軍には同団体の避難所の「正確な位置が伝わっていた」と指摘。「イスラエル軍が作戦において民間人の安全を保証せず、人命を完全に無視し、医療活動に敬意を払っていないことが改めて示された」と批判した。
イスラエル軍はAFPの取材に対し、「テロ活動が行われていることを特定した建物に攻撃した」と返答。攻撃後に「無関係の民間人2人の死亡に関する報告を受けた」とし、「民間人被害は遺憾であり、戦場での作戦を精密・正確に遂行できるよう全力を尽くす」と付け加えた。(c)AFP