【2月22日 AFP】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン(Taliban)暫定政権の当局者が、ジャーナリストは人などの生き物を撮影する「大罪」を犯していると主張した。現地メディアが21日、報じた。

 1996年~2001年の第1次タリバン政権は生き物の撮影を禁じていたが、2021年に復権して以降は同様の禁止令を出していない。

 複数のメディアが報じた動画によると、法務省の高官が20日、首都カブールで行われた職員向けのセミナーで、「撮影は大罪だ」「メディアの友人たちやアフガン国民はこの罪を犯すのに忙しく、常に不道徳に引き込まれている」と述べた。

 タリバン発祥の地であるカンダハル(Kandahar)州知事の報道官は、同州では今週、公務員に対し生物の撮影禁止を命じたが、メディアや一般市民に適用されないとAFPに説明した。

 イスラム美術では一般的に人物や動物を描くのを避けるため、生き物のあらゆる画像を忌避するムスリムもいる。

 タリバンの復権以降、人間や動物の画像の使用を自粛するメディアもある。 一方、タリバン政権の当局は、外国の要人と会談する高官の写真をしばしば公開している。(c)AFP