【2月24日 CGTN Japanese】中国科学院近代物理研究所の科学研究チームは最近、新核種のOs(オスミウム)−160、W(タングステン)−156を初めて合成しました。関連の研究成果は15日付の国際学術誌「フィジカル・レビュー・レターズ」(PRL)に発表されました。

 同研究チームは蘭州重イオン加速器を駆使して気体充填型反跳分離装置(SHANS)を利用し、溶融蒸発反応によって新核種のオスミウム−160とタングステン−156を合成しました。オスミウム−160(中性子数84)はα線、タングステン-156(中性子数82)は+のβ崩壊があります。チームは、オスミウム-160のα崩壊の粒子エネルギーと半減期およびタングステン−156の半減期などの性質を測定しました。

 新核種の合成と研究は、物質構造を認識するうえで重要な意義を持つだけでなく、天体環境の進化を理解するために重要な情報を提供し、宇宙を探索する重要な手段でもあります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News