【2月20日 AFP】ウクライナからロシアに連れ去られていた子ども11人が19日、カタールの仲介により、親族と再会するため帰国の途に就いた。

 年齢は2〜16歳。慢性疾患などで特別な治療を必要とする子どもも含まれている。在モスクワ・カタール大使館に受け入れられた後、ベラルーシを経由して20日にウクライナ北西部に向かう。カタールの外交官も同行する。

 昨年10月以降、カタールはウクライナの子どもの帰還を仲介しており、ロシアによれば、これまでに計59人が帰国した。

 ウクライナは、ロシアが占領地域で家族を分断し、子どもを強制連行して洗脳していると非難。一方のロシアは、子どもの安全確保が目的だと主張している。

 国際刑事裁判所(ICC)は昨年、ウクライナの子どもの違法連行に絡む戦争犯罪の疑いで、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とマリア・リボワ・ベロワ(Maria Lvova-Belova)大統領全権代表(子どもの権利担当)に逮捕状を出している。(c)AFP