【2月19日 AFP】イスラエル戦時内閣メンバーのベニー・ガンツ(Benny Gantz)前国防相は18日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)が来月始まるイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」までに人質を解放しなければ、ラファへの侵攻が開始されるだろうとの見通しを示した。

 ガンツ氏はエルサレムで開かれた米国のユダヤ人主導者らの会合で、「世界とハマス指導者は知っておく必要がある。ラマダンまでに人質が帰還しなければラファを含むあらゆる場所で戦闘が続けられるだろう」と述べた。

 
 今年のラマダンは来月10日ごろに始まる。

 イスラエル政府はこれまで、ラファ侵攻の時期を明示していなかった。ラファでは、ガザの避難民170万人のうち大部分が身を寄せ合っている。

 ガンツ氏は、民間人の退避を進め、「犠牲を可能な限り抑える」ため米国やエジプトと調整を重ねた上で侵攻を実行する方針だと語った。ただ、包囲下にあるガザのどこに退避が可能かについては明確にしていない。(c)AFP