【2月19日 AFP】ボクシングの元8階級王者マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)氏が、今夏のパリ五輪出場を国際オリンピック委員会(IOC)に求めていたものの、これが却下された。関係者が18日に明かした。

 五輪ボクシングへの出場は40歳までという制限がある中、フィリピン側は昨年、パッキャオ氏の出場許可を求める「特別要請」をIOCに出し、通常の予選ルートでは出場枠を確保するのが難しい国の選手に与えられる「ユニバーサリティ・プレイシズ」での出場を求めていた。

 しかし、フィリピン五輪委員会(POC)のエイブラハム・トレンティーノ(Abraham Tolentino)会長は、IOCからルールに従う判断を下したという通知が正式に届いたことを明かし、「もったいない。出場できれば表彰台は確実で、わが国初の金メダルも狙えたかもしれないのに」と嘆いた。

 さらに会長は、パッキャオ氏がファイトしていれば「パリ五輪の注目ポイントが増えたはずだが、IOCが定めたルールには従わなくてはならない」と続けた。

 パッキャオ氏は現在45歳。大統領選に出馬するため、プロボクシングからは2021年に引退している。五輪にはまだ出場したことがないが、昨年AFPに対し、自分よりも若手に挑むのに「年を取り過ぎているということはない」と話していた。

 パッキャオ氏にもコメントを求めたが、広報からはすぐに回答はなかった。(c)AFP