【2月17日 AFP】男子テニス、ABNアムロ・オープン(ABN AMRO Open 2024)は16日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)はミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)の途中棄権によりベスト4入りを決めた。

 全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)覇者のシナーは、第1セットを7-6(7-4)で先取すると、第2セット1-1となったところでラオニッチが棄権し、勝利を手にした。

 試合後には「望む形での勝利ではない」と話し、「彼の早期回復を願っている。試合中は彼が棄権しそうだったことに気づかなかったが、自分の体や限界は本人がよく分かっているだろうから正しい選択だ」と相手を気遣った。

 今大会で優勝すればイタリア男子史上最高の世界3位に上り詰めるシナーは、決勝進出を懸けた18日の準決勝で地元オランダ勢のタロン・グリークスプア(Tallon Griekspoor)と対戦する。

 グリークスプアは7-5、7-6(7-4)でエミル・ルースブオリ(Emil Ruusuvuori、フィンランド)を下し、勝ち上がりを決めた。

 その他では、第5シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)が7-6(7-5)、4-6、6-3で第2シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)を撃破して4強入り。

 第6シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)は7-6(7-2)、3-6、6-4でアレクサンドル・シェフチェンコ(Alexander Shevchenko、カザフスタン)に競り勝ち、デミノーとの準決勝に駒を進めた。(c)AFP