【2月16日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は15日、フェラーリ(Ferrari)への電撃移籍が決まったルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)について、メルセデスAMG(Mercedes AMG)での最後のシーズンは気まずいものになるだろうと話した。

 今季初戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2024)の開幕を来月に控える中、通算7度の年間優勝を誇る39歳のハミルトンは、そのうち6度のタイトル獲得を果たしたメルセデスを今季限りで離れて来年からイタリアの名門フェラーリへ移籍すると発表し、モータースポーツ界に衝撃を与えた。

 ハミルトンはここ2シーズン勝利から遠ざかっているが、移籍発表後初の公の場となった14日のメルセデス新車発表会では、チームを「かつていた場所に戻す」と宣言。しかし、フェラーリへの移籍が明らかになった今、それは口で言うほど簡単なことではないとフェルスタッペンは考えている。

 昨季は22戦中19勝を記録して選手権3連覇を果たしたフェルスタッペンはこの日、レッドブルの新車発表会の席で、ハミルトンにとって「残りの時間は少し気まずくなりそうだ」と語った。

「いきなり敵対されるということではない。彼はメルセデスで多くの偉業を達成してきた。チームもまだ彼の味方だし、(メルセデスの)トト(・ヴォルフ<Toto Wolff>代表)をはじめ、チーム全員と素晴らしい関係を築いているのは確かだ」

 その一方で、今後ハミルトンが特定のミーティングへの参加をヴォルフ氏から止められるはずだと指摘。「それはF1では普通のことであり、少し奇妙に思えるかもしれないが、プロならそれに対処するのは当然のことだ。彼がクルマに乗ったら、チームはもちろん彼のために全力を尽くすだろう」と話した。

 フェルスタッペンはまた、ハミルトンとフェラーリが今回の移籍発表を計画より早める必要に迫られたと考えており、「シーズン前にあのような大きな発表をするということは、話がリークされたに違いない」と推測すると、「彼のフェラーリ移籍はそれほど衝撃的ではないし、彼らが交渉していたことにも驚いていない。ただ、発表は少し急ぐことになったのだろう」と語った。(c)AFP