【2月16日 AFP】男子テニス、ABNアムロ・オープン(ABN AMRO Open 2024)は15日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は6-3、3-6、6-3でワイルドカード(主催者推薦)のガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)に競り勝ち、準々決勝に進出した。

 先月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)で優勝し、今季無敗を維持している22歳のシナーは、幸先良く第1セット3-0とリードを奪った。37歳のベテラン選手で、2019年大会と20年大会を制しているモンフィスも、持ち前の粘り強いプレーやトリックショットで観客を楽しませたが、結局このセットを落とした。

 しかし、第2セットに入るとモンフィスが反撃を開始。強烈なフォアハンドや巧みなドロップショットを織り交ぜながらシナーのリズムを崩して序盤にブレークに成功すると、そのままセットを制した。

 ところが最終セットでは、モンフィスがアンフォーストエラーやダブルフォールトによる自滅で最初のサービスゲームを落とすと、主導権を取り返したシナーが3ゲームを連取。その後も容赦ない攻撃で粘る相手を振り切り、勝利を手にした。

 シナーは「彼(モンフィス)はいつだって手ごわい相手だ。この大会では2度優勝しているから、ここでの戦い方を知っている」と話し、「すごくうれしいが、少し手こずったし、あまりリズムをつかめなかった」と振り返った。それでも「こういう試合は多くを学べる。次への自信にもなる」とし、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)との準々決勝を見据えた。

 一方、第3シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)は4-6、6-1、3-6でアレクサンドル・シェフチェンコ(Alexander Shevchenko、カザフスタン)にまさかの敗戦。第4シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)も、地元オランダ勢のタロン・グリークスプア(Tallon Griekspoor)に7-6(7-5)、6-7(5-7)、6-7(4-7)で競り負けた。(c)AFP/Richard CARTER