【2月15日 AFP】インドネシア大統領選が14日、投開票され、プラボウォ・スビアント(Prabowo Subianto)国防相(72)の勝利が確実となり、勝利宣言を行った。

 3度目の出馬となった元軍高官のプラボウォ氏は同日夜、複数の政府認定機関が発表した開票速報で過半数を獲得したのを受け、勝利を宣言した。同機関の数値は過去の事例から信頼性はあるとされる。

 一方、対立候補はまだ敗北宣言はしていない。

 選挙管理委員会による集計でも同氏が優勢となっている。開票率39%の段階でプラボウォ氏の得票率は55.97%と、得票率が2位の候補の2倍となった。

 同氏は首都ジャカルタで、喜びに沸く支持者を前に「きょうの勝利はインドネシア国民全員にとっての勝利だ」と述べた。

 プラボウォ氏は、独裁者スハルト(Suharto)政権下で軍高官を務めた。政権末期の1990年代後半には、民主活動家の拉致を指示した疑いが指摘され、軍籍を剥奪された。しかし選挙戦では、SNSでダンスを披露するなどしてイメージを刷新。若い有権者の支持を得た。

 またジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領の息子ギブラン・ラカブミン・ラカ(Gibran Rakabuming Raka)氏(36)を副大統領候補に起用したことも支持を集めるカギとなった。(c)AFP