【2月13日 AFP】アフガニスタン東部ホスト(Khost)州当局は12日、旧ソ連軍侵攻・駐留時代のものとみられる集団埋葬地が発見されたと明らかにした。少なくとも100人の遺体が埋められていたという。

 ホスト州のビスミラ・ビラル(Bismillah Bilal)知事によると、集団埋葬地は10日に中部サルバニ(Sarbani)地区で小規模ダムの建設中に見つかった。

 ビラル氏はAFPに対し、これまでの調査から、1979年4月から1980年3月に殺害され埋葬されたと説明した。少なくとも100人の遺体が見つかっており、全員が民間人とみられ、服が残っている女性のものも含まれていたという。

 地元住民は、埋葬されていたのは1978年にソ連が支援する共産主義勢力によるクーデターが起こった際の犠牲者だとしている。

 住民のサラム・シャリフィさんは、遺体について「残虐な共産党当局に裁判もなく、野蛮な方法でここに連れてこられた人々だ」と語った。シャリフィさんの父親も、共産党政権下で行方不明となり、今も遺体が見つかっていない。

「彼らは殉教者で、われわれはその子孫だ。残虐行為の歴史は決して忘れない」と訴えた。

 当局は発見された遺体を別の場所に埋葬するよう指示したため、住民は当局の助けを借りて作業を進めていた。墓の脇には袋に入れられた乾いた骨が積み重ねられていた。

 別の住民は「埋葬されていた殉教者が誰かは分からない」と述べた。(c)AFP