【2月13日 東方新報】アラブ首長国連邦(UAE)で最も人口の多い都市ドバイで、中国の「氷雪観光」を宣伝する特別キャンペーンが開始された。

 中国の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)、黒竜江省(Heilongjiang)、遼寧省(Liaoning)は、そのユニークな冬の景観で知られており、今回のキャンペーンでも目玉エリアとして重点的な宣伝が行われた。

 ドバイの人たちは「Xinjiang is a nice place(新疆は良い所だ)」と題したビデオを通じて、世界で3番目に高い崑崙(kunlun)山脈や古都カシュガル市(Kashgar)などの素晴らしさが理解できる。新疆の氷と雪の風景は、その地域的文化の多様性によって、中国東北部の観光地と比べていっそう「エキゾチック」な雰囲気を感じることができる。

 新疆は古代シルクロードの重要な通り道として、自然の景観だけでなく、古来の多様な文明が融合した独特の文化的資源を備えている。

 新疆ウイグル自治区の文化・旅游庁の余潔(Yu Jie)副庁長は「空港などの施設が充実したおかげで、現地の観光業は活況を呈している」と話す。

 また、黒龍江省や遼寧省もプロモーションビデオを制作し、「雪の街・ハルビン(Harbin)」や遼寧省鞍山市(Anshan)の天然温泉など、それぞれユニークな氷雪観光資源を紹介している。

 黒竜江省の省都・ハルビン市は昨年に中国で最もホットな観光地となり、1億3500万人の観光客が訪れた。

 ドバイ出身のブロガーで中国文化のファンであるマリ(Mali)さんは、「ハルビンは来訪者に友好的な街で、その独特の地域文化が文化的な背景が異なる来訪者たちを一つに結び付ける街だ」と高く評価する。「この街を訪れたとき、私は温かい歓迎を受けました。ハルビンは私にとって故郷のようなもので、中国もまた友好的な国です。UAEと中国の友情が永遠に続くことを願っています」と話す。

 共同開催団体の一つで、中国文化・旅游部が運営する海外との文化交流協力組織「Network of International Culturalink Entities」の話によると、「今年はUAEと中国の『外交関係樹立40周年』に当たり、中国が提唱する『一帯一路(Belt and Road)構想』の大々的なサポートもあって、UAEと中国の観光や文化産業の相互交流を促進する年」だという。

 また「UAE中国文化センター(UAE Chinese Cultural Center)」は、「およそ500件の交流イベントが企画されている。UAEと中国の観光資源には大きな違いがあるが、それらは補完可能なもので、これらのイベントは両国が協力を進める絶好の機会だ」と話している。

 この観光促進イベントのテーマは「Nihao!China(こんにちは、中国 )」、今後北京市や山西省(Shanxi)、内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)など他の都市や省のプロモーションにも力を入れていくとのこと。次の開催地はシンガポールの予定だ。(c)東方新報/AFPBB News