【2月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は12日、他のF1チームにとって自身が「魅力的」だと述べる一方で、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が離脱することになったメルセデスAMG(Mercedes AMG)などからの接触については否定した。

 メルセデスはハミルトンが今季限りで離脱することになっており、ジョージ・ラッセル(George Russell)と並ぶ来季のシートが空席となる。また、マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を擁するレッドブル(Red Bull)も、セルヒオ・ペレス(Sergio Perez)との契約が今季終了時に満了を迎え、シートの一つが空くことになっている。

 ルノー(Renault)時代の2005年と06年シーズンの2季連続で選手権制覇を果たした実力者で、現在42歳になるアロンソは、アストンマーティンとの2年契約が2025年に更改となるが、自身は50歳までF1で戦えると確信している。

 この日行われたアストンマーティンの新車「AMR24」の発表会に先立ち、アロンソは「自分の状況は把握している。それはとても特殊だ」と述べ、「現在グリッドにいる世界王者は3人だけで、2025年に契約可能なのは自分しかいない。だから、自分は良い立場にいる」と分析した。

 その一方で、「だけど、メルセデス移籍についてはこれまで何もない。ドライバー市場はもう今年はじめから始まっているけれど、シーズンへの準備には特に影響しない」とし、「今シーズンの先もレースを継続していきたいなら、自分がまず独占的に協議をするのはアストンマーティンだ。このプロジェクトを信頼しているし、自分の最優先事項になるだろう」と語った。

「もし合意に至らなかった場合でも、自分が他のチームとって魅力的だということは分かっている。ただ楽しむためにF1にとどまるつもりはない。自分はそういうタイプの人間やドライバーじゃない。さて、どんな選択肢があるかな」

 アロンソはまた、2010年から14年まで自身が所属していたフェラーリにハミルトンが移籍することについて、「驚いたよ。うそを言うつもりはない。移籍そのものというより、外から見て彼はメルセデスとの結びつきが強く、メルセデスにとても忠誠を誓っていたように見えていたからね」とコメントし、「フェラーリは特別なチームだけれど、勝つときはもっと特別だ。クルマがそこにあるなら、ルイスは選手権にさらなるファイトをもたらすこともできる」と語った。(c)AFP