【2月13日 AFP】女子テニス、カタール・オープン(Qatar TotalEnergies Open 2024)は12日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は7-5、6-4のストレートで大会第15シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)を下し、2回戦に駒を進めた。

 四大大会(グランドスラム)通算4勝を誇る大坂は、前週のムバダラ・アブダビ・オープン(Mubadala Abu Dhabi Open 2024)で初戦敗退を喫しており、この日の勝利によってその悔しさを晴らした。

 産休から1年3か月ぶりに復帰してプレーした5試合ではこれが2勝目で、先月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)1回戦でガルシアに敗れたリベンジも達成。さらに、母親になった後で再び実力を発揮しはじめられているという。

 試合後には、「前より良い選手になっていると感じている。オーストラリアでは、リターンがあまり良くなかったし、今ほど集中していなかったと感じている」と話した大坂。妊娠後の身体的回復は「本当に厳しい旅路になっている」といい、「過去の自分を追い掛けているような感覚で、正直なところ、あまり健康的ではない」と語った。

「出産後のトレーニングを急ぎ過ぎたように感じている。自分は本当にかなりの完璧主義者で、すぐに結果が見いだせないとつらい」

「他人の車を運転しているみたい。だから、体の感覚が以前とは違っていた」

「そうした旅路の中で、今のように自分を愛する方法を学んだと感じている。毎日目覚めて娘を見ると、自分は彼女をこの世に連れて来られるほど強かったのだと思える」

 こうした復帰の道のりの中で、大坂は2回戦でクロアチアのペトラ・マルティッチ(Petra Martic)を迎え撃つ。

 一方、第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)は、初戦となる2回戦でルーマニアのソラナ・シルステア(Sorana Cirstea)を6-1、6-1で一蹴し、大会3連覇に向けて好発進した。(c)AFP