【2月7日 AFP】アルゼンチンのハビエル・ミレイ(Javier Milei)大統領は6日、イスラエルを訪問し、到着直後に自国の大使館をエルサレム(Jerusalem)に移転すると表明した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相はこれを歓迎した。

 独立系右派でリバタリアン(自由至上主義者)のエコノミスト、ミレイ氏は昨年11月の大統領選で勝利。ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領とも比較されてきた。

 ミレイ氏は、テルアビブ近郊のベングリオン国際空港(Ben Gurion International Airport)でイスラエル・カッツ(Israel Katz)外相の歓迎を受けると、「わが国の大使館を(イスラエルの統治下にある)西エルサレムに移転する計画だ」と明言した。

 ネタニヤフ氏はこの発言を支持。首相府は、大統領選後に行われたミレイ氏との協議に言及し、「大統領が約束を守ったことをネタニヤフ氏は歓迎している」と述べた。

 7日には首脳会談が予定されている。

 アルゼンチンのユダヤ系人口は25万人で、南米では最大規模。ミレイ氏はカトリックの家庭で育ったが、ユダヤ教に傾倒し、昨年の大統領選勝利後には米ニューヨークにあるラビ(ユダヤ教指導者)の墓を訪れている。(c)AFP