【2月6日 AFP】アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は5日、サウジアラビアを訪れ、昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)によるイスラエル奇襲以降5回目となる中東歴訪を開始した。双方の戦闘休止に向けた協議の進展を各国当局者に働き掛ける考えだ。

 国務省報道官によると、サウジの首都リヤドでは同国の事実上の指導者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)と会談し、「地域の緊張を緊急に低減させる必要性」をめぐり協議した。「ガザ危機の永続的な終結に向けた地域協力」についても話し合ったという。

 ただ、イスラエルのヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は5日、同国軍は「まだ戦闘には至っていない、ハマス最後の拠点である(南部)ラファ(Rafah)に進軍するだろう」と語り、ハマス幹部を一掃するまで攻撃の手を緩めない決意を示している。

 ブリンケン氏は6日にはエジプトを訪れ、アブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領と会談する予定。(c)AFP/Adel Zaanoun with Shaun Tandon in Riyadh