【2月6日 AFP】スペインは5日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対して350万ユーロ(約5億6000万円)を追加拠出すると発表した。

 UNRWAをめぐっては、職員12人が昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)による越境攻撃に関与した疑惑が浮上し、米、英、ドイツ、スウェーデンなど主要十数か国が拠出を停止。

 UNRWAは、拠出停止が続けば、今月末までに活動を停止せざるを得なくなると主張している。

 スペインのホセ・マヌエル・アルバレス(Jose Manuel Albares)外相は議会の委員会で、「UNRWAが当面の活動を維持できるよう350万ユーロを緊急拠出する」と表明。

「UNRWAは絶望的な状況に置かれ、(パレスチナ自治区)ガザ地区(Gaza Strip)での人道活動が数週間以内に停止に追い込まれる重大なリスクがある」と強調した。

 スペインは、欧州諸国の中では、イスラエルの対ハマス攻撃に批判的な立場にある。(c)AFP